2013.7.15
北海道&東日本パスの旅2013.6日目前編(石北本線)の続き
本日の目的はただひとつ「上白滝駅」訪問のみ。なぜそれひとつなのか?理由は訪問した際に撮影したこの時刻表のためである。
始発の次は終電。始発に乗り遅れると終電。それ以外に表現の仕様が無い。ヤンキー高校生だったら、1年のうち半分は学校欠席になるだろう。
ご覧のとおり、ここの駅で下車・乗車を行うことは非常に困難である。何しろ7時に降りて17時までやる事と言ったら読書と昼寝くらいのものだろう。徹夜をしてからこの駅に降り立つといった、思い切った策を講じないと昼寝にしても時間が有り過ぎる。
従って、多くの先人達と同様に隣の白滝駅から徒歩でアプローチし、17:08の終電に乗車することとした。距離的に見て1時間も有れば十分であろう。この日は食料を買い込んでいなかったが、「白滝駅は特急オホーツク停車駅だし駅前にコンビニくらいあるだろう。そこで腹ごしらえしてから行けばいいや」とタカをくくっていたのが大間違いであった。
予想に反して特急停車駅の白滝駅には何も無かった・・朝飯は食べたがここで食事にあり付けないとなると、もう後は20時過ぎに旭川に着くまで何も無い。
ただここで諦める訳には行かない。本日の唯一の目的が無くなってしまう。とりあえず、少しでもカロリー摂取に努めようと、普段は絶対買わない甘ったるいコーヒーとアクエリアスを自販機で購入。上白滝駅まで歩き出すとすぐに「14時まで営業」と書いてある食堂を発見。その時点で14時30分を回っていたが、のれんをくぐると営業中とのこと。 迷う事なく一番栄養がありそうなロースカツ定食を注文した。地獄に仏とはこの事である。
先に食堂にいた地元のおじさんと話しが盛り上がり、やたらと遠軽町埋蔵文化財センターで黒曜石を見ていけと押してくる。予想以上に長話となってしまったので、ここは「博物館を見てくる」と話を切り、「博物館なぞ無視して上白滝に向かう作戦」で店を出た。
すると外は小雨が降っており、そのおじさんが気を利かせてその博物館まで軽トラで送ってくれるという。本来の計画では真っ直ぐ上白滝まで向いたかったのだが、こうなっては仕方無い。・・お店の人とも仲良くなりコーヒーご馳走になりました。ありがとうございます。
しかし、この博物館がこれまた素晴らしく、あれだけおじさんが押す理由がよく理解できた。結局16時近くまで見てしまい、そして外に出ると大雨・・・受付の人に「忘れ物の傘を下さい」と強引にお願いをし、ビニール傘を調達、かなりの急ぎ足で上白滝に向かう。道中、雨がドンドン酷くなり一時土砂振りに近い雨となる。半ズボンもぐちゃぐちゃになってしまい、到着したのは16時40分過ぎ。列車到着までは30分程しかない。
これが上白滝駅前の様子。ちなみに列車での到達が困難というだけで駅の真正面には国道333号線が走っている。
まずはびしょ濡れになった服を着替え、ついでに待合室を観察。
待合室から見る駅前の風景。
上白滝駅全景1
上白滝駅全景2
列車での到達困難度と車での到達容易さの大きな矛盾を考えると、今更ながらにモータリゼーションの進展には驚かされる。
定期的に手入れされているのだろうか。清潔感がある駅舎であり、とても1日2本しか列車が来ない駅とは思えない。
駅名標・木・駅舎。たったこの3つの要素でここまでの存在感を放つとは・・・
昭和の良き香りがプンプンします。
上川駅方面を望む。これが本当に平成25年の風景なのだろうか?
ミニ図書館と駅ノートもありました.
私が道中読み終えた文庫本もそこにプレゼント。
いつまで見ていても飽きない光景である。ただし朝7時~午後5時まで見続けることは勘弁願いたい。
至極の30分はあっという間に終わりを向かえ、私を現実世界に引き戻すかの如く、キーキーと派手なブレーキ音を立てながら定時に列車がホームに滑り込んで来ました。
続く
北海道&東日本パスの旅2013.6日目前編(石北本線)の続き
本日の目的はただひとつ「上白滝駅」訪問のみ。なぜそれひとつなのか?理由は訪問した際に撮影したこの時刻表のためである。
始発の次は終電。始発に乗り遅れると終電。それ以外に表現の仕様が無い。ヤンキー高校生だったら、1年のうち半分は学校欠席になるだろう。
ご覧のとおり、ここの駅で下車・乗車を行うことは非常に困難である。何しろ7時に降りて17時までやる事と言ったら読書と昼寝くらいのものだろう。徹夜をしてからこの駅に降り立つといった、思い切った策を講じないと昼寝にしても時間が有り過ぎる。
従って、多くの先人達と同様に隣の白滝駅から徒歩でアプローチし、17:08の終電に乗車することとした。距離的に見て1時間も有れば十分であろう。この日は食料を買い込んでいなかったが、「白滝駅は特急オホーツク停車駅だし駅前にコンビニくらいあるだろう。そこで腹ごしらえしてから行けばいいや」とタカをくくっていたのが大間違いであった。
予想に反して特急停車駅の白滝駅には何も無かった・・朝飯は食べたがここで食事にあり付けないとなると、もう後は20時過ぎに旭川に着くまで何も無い。
ただここで諦める訳には行かない。本日の唯一の目的が無くなってしまう。とりあえず、少しでもカロリー摂取に努めようと、普段は絶対買わない甘ったるいコーヒーとアクエリアスを自販機で購入。上白滝駅まで歩き出すとすぐに「14時まで営業」と書いてある食堂を発見。その時点で14時30分を回っていたが、のれんをくぐると営業中とのこと。 迷う事なく一番栄養がありそうなロースカツ定食を注文した。地獄に仏とはこの事である。
先に食堂にいた地元のおじさんと話しが盛り上がり、やたらと遠軽町埋蔵文化財センターで黒曜石を見ていけと押してくる。予想以上に長話となってしまったので、ここは「博物館を見てくる」と話を切り、「博物館なぞ無視して上白滝に向かう作戦」で店を出た。
すると外は小雨が降っており、そのおじさんが気を利かせてその博物館まで軽トラで送ってくれるという。本来の計画では真っ直ぐ上白滝まで向いたかったのだが、こうなっては仕方無い。・・お店の人とも仲良くなりコーヒーご馳走になりました。ありがとうございます。
しかし、この博物館がこれまた素晴らしく、あれだけおじさんが押す理由がよく理解できた。結局16時近くまで見てしまい、そして外に出ると大雨・・・受付の人に「忘れ物の傘を下さい」と強引にお願いをし、ビニール傘を調達、かなりの急ぎ足で上白滝に向かう。道中、雨がドンドン酷くなり一時土砂振りに近い雨となる。半ズボンもぐちゃぐちゃになってしまい、到着したのは16時40分過ぎ。列車到着までは30分程しかない。
これが上白滝駅前の様子。ちなみに列車での到達が困難というだけで駅の真正面には国道333号線が走っている。
まずはびしょ濡れになった服を着替え、ついでに待合室を観察。
待合室から見る駅前の風景。
上白滝駅全景1
上白滝駅全景2
列車での到達困難度と車での到達容易さの大きな矛盾を考えると、今更ながらにモータリゼーションの進展には驚かされる。
定期的に手入れされているのだろうか。清潔感がある駅舎であり、とても1日2本しか列車が来ない駅とは思えない。
駅名標・木・駅舎。たったこの3つの要素でここまでの存在感を放つとは・・・
昭和の良き香りがプンプンします。
上川駅方面を望む。これが本当に平成25年の風景なのだろうか?
ミニ図書館と駅ノートもありました.
私が道中読み終えた文庫本もそこにプレゼント。
いつまで見ていても飽きない光景である。ただし朝7時~午後5時まで見続けることは勘弁願いたい。
至極の30分はあっという間に終わりを向かえ、私を現実世界に引き戻すかの如く、キーキーと派手なブレーキ音を立てながら定時に列車がホームに滑り込んで来ました。
続く
以前は上白滝の上川側に奥白滝という駅もありました。今はこの様に信号所扱いになっています。
さっきの食堂のおじちゃん曰く、「昔はスキー場があって2つ民宿が有ったんだ」
上白滝~上川間には、奥白滝・上越(海抜643mで道内最高所の停車場)・中越と3つの信号所があり、本当にのんびりのんびりと登っていく。途中、おそらく上越信号所で特急オホーツク待ちで15分程停車。
いつまで経っても次の上川駅に着かないので時刻表を見ると、18:16着と書いてある。おかしいな上白滝発が17:08だろ?その間にひとつも駅は無いのに1時間以上も掛かるのか?と再度確認するが、もっとよく見ると上川18:16着18:53発(37分間の停車)と書いてあった。
おいおい・・次の駅発車まで1時間40分超・新幹線なら東京~名古屋間の時間である。道理で旭川到着が20:05と上白滝から約4時間も掛かる訳である。
上白滝駅よりも、こっちのダイヤの方が希少価値があるのではないか?そんな事を思いながら、荷物の整理をしていると、お昼に買った甘ったるい缶コーヒーが出てきた。普段は甘くて飲めない缶コーヒーが今日ばかりは体に染み渡る様に美味しく感じ、後はひたすら電車に乗っていた4時間であった。
この日は・・・・『遠軽町埋蔵文化財センター』へ。
続きは・・北海道&東日本パスの旅2013.7日目(宗谷本線:糠南・歌内駅)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
この旅の行程です。
1日目・・北海道&東日本パスの旅2013.1日目(青森県)
2日目・・北海道&東日本パスの旅2013.2日目(日高本線)
3日目・・北海道&東日本パスの旅2013.3日目(根室本線)
4日目・・北海道&東日本パスの旅2013.4日目前編(花咲線)
4日目・・北海道&東日本パスの旅2013.4日目後編(釧路湿原と五十石駅)
5日目・・北海道&東日本パスの旅2013.5日目(釧網本線)
6日目・・北海道&東日本パスの旅2013.6日目前編(石北本線)
6日目・・北海道&東日本パスの旅2013.6日目後編(上白滝駅)
7日目・・北海道&東日本パスの旅2013.7日目(宗谷本線:糠南・歌内駅)
8日目・・北海道&東日本パスの旅2013.8日目(宗谷本線:抜海・徳満・咲来・南幌延・安牛駅)
9日目・・北海道&東日本パスの旅2013.9日目(宗谷本線:北星・豊清水駅)
10日目・・北海道&東日本パスの旅2013.10日目前編(室蘭本線:小幌駅)
10日目・・北海道&東日本パスの旅2013.10日目後編(函館本線:蕨岱駅)
おまけ
『知床博物館(斜里町立)』へ。
『遠軽町埋蔵文化財センター』へ。
□■□■□■□■□
その他の北海道 鉄道の旅(初日のみ)は・・
「北海道フリーパス」の旅2016秋.1日目(夜の滝川の街)
「北海道フリーパス」の旅2016夏.1日目(宗谷本線・豊清水)
「ひがし北海道フリーパス(バニラエア)」の旅2015.1日目
北海道&東日本パスの旅-2015夏の終わり.1-2日目前編(江差線)
北海道&東日本パスの旅2015夏.1日目(仙山線とはまなす)
北海道&東日本パスの旅2015春.1日目(はまなす)
北海道&東日本パスの旅2014.1日目(大湊線とはまなす)
北海道&東日本パスの旅2013.1日目(青森県)
終わり。
さっきの食堂のおじちゃん曰く、「昔はスキー場があって2つ民宿が有ったんだ」
上白滝~上川間には、奥白滝・上越(海抜643mで道内最高所の停車場)・中越と3つの信号所があり、本当にのんびりのんびりと登っていく。途中、おそらく上越信号所で特急オホーツク待ちで15分程停車。
いつまで経っても次の上川駅に着かないので時刻表を見ると、18:16着と書いてある。おかしいな上白滝発が17:08だろ?その間にひとつも駅は無いのに1時間以上も掛かるのか?と再度確認するが、もっとよく見ると上川18:16着18:53発(37分間の停車)と書いてあった。
おいおい・・次の駅発車まで1時間40分超・新幹線なら東京~名古屋間の時間である。道理で旭川到着が20:05と上白滝から約4時間も掛かる訳である。
上白滝駅よりも、こっちのダイヤの方が希少価値があるのではないか?そんな事を思いながら、荷物の整理をしていると、お昼に買った甘ったるい缶コーヒーが出てきた。普段は甘くて飲めない缶コーヒーが今日ばかりは体に染み渡る様に美味しく感じ、後はひたすら電車に乗っていた4時間であった。
この日は・・・・『遠軽町埋蔵文化財センター』へ。
続きは・・北海道&東日本パスの旅2013.7日目(宗谷本線:糠南・歌内駅)
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
この旅の行程です。
1日目・・北海道&東日本パスの旅2013.1日目(青森県)
2日目・・北海道&東日本パスの旅2013.2日目(日高本線)
3日目・・北海道&東日本パスの旅2013.3日目(根室本線)
4日目・・北海道&東日本パスの旅2013.4日目前編(花咲線)
4日目・・北海道&東日本パスの旅2013.4日目後編(釧路湿原と五十石駅)
5日目・・北海道&東日本パスの旅2013.5日目(釧網本線)
6日目・・北海道&東日本パスの旅2013.6日目前編(石北本線)
6日目・・北海道&東日本パスの旅2013.6日目後編(上白滝駅)
7日目・・北海道&東日本パスの旅2013.7日目(宗谷本線:糠南・歌内駅)
8日目・・北海道&東日本パスの旅2013.8日目(宗谷本線:抜海・徳満・咲来・南幌延・安牛駅)
9日目・・北海道&東日本パスの旅2013.9日目(宗谷本線:北星・豊清水駅)
10日目・・北海道&東日本パスの旅2013.10日目前編(室蘭本線:小幌駅)
10日目・・北海道&東日本パスの旅2013.10日目後編(函館本線:蕨岱駅)
おまけ
『知床博物館(斜里町立)』へ。
『遠軽町埋蔵文化財センター』へ。
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その他の北海道 鉄道の旅(初日のみ)は・・
「北海道フリーパス」の旅2016秋.1日目(夜の滝川の街)
「北海道フリーパス」の旅2016夏.1日目(宗谷本線・豊清水)
「ひがし北海道フリーパス(バニラエア)」の旅2015.1日目
北海道&東日本パスの旅-2015夏の終わり.1-2日目前編(江差線)
北海道&東日本パスの旅2015夏.1日目(仙山線とはまなす)
北海道&東日本パスの旅2015春.1日目(はまなす)
北海道&東日本パスの旅2014.1日目(大湊線とはまなす)
北海道&東日本パスの旅2013.1日目(青森県)
終わり。