2014.1.08~10
の続き。
8日夜に鶴岡駅に到着。ちなみにこの日の新潟・山形は雪ではなく小雨が降る1日でした。

約5分遅れで23:時33分頃に上りあけぼのが到着。この鶴岡駅の最大の利点は2番線ホームの先まで屋根が有る事ですが、光源がほとんどなくかなり暗いです。
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おそらく海からの横風と空腹と寝不足による集中力欠如によりぶれました。この鶴岡駅も1日の始まりが4時34分発の下りあけぼの・終わりは23時28分発の上りあけぼの。何とも格好良いではないですか。
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ブルートレインでしか撮れないこのボディーの流れ。もうこの時間だから、半分くらいの乗客は寝ていることでしょう。
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9日(2日目)
酒田に向かいます。この日はそれほど酷いくはないですが、昼過ぎから雪が降ってきました。年末に酒田駅に降りた際に気になっていた山居倉庫とその一角にある庄内米歴史資料館を訪問。

酒田港にそそぐ新井田川の河港にあるこの山居倉庫。12棟あるうち10棟は今だ現役で庄内米の保管庫として利用されている。江戸時代はここから北前船で大阪堺の街に米が運ばれ、帰りの船で京都の様々な文化が持ち帰られたという。
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と思ったらなんと入口に「12月29日~2月末日までは休館します」と非情な張り紙。どうりで観光客が居ないはずである。せっかく酒田駅から片道約1.6キロ歩いてきたのに・・それにしてももうちょっと冬も営業しません?
という訳で観光客皆無の山居倉庫。
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運悪く、途中から激しい雪になってしまいました。雪に対する装備はしていないのでこれだけでかなりきつい。本来の目的を達成できていれば、この程度の雪は大したものとも思わないだろうが・・皆様も訪問場所の営業状況は良く確認した方が良いでしょう。
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これから1.6キロ酒田駅まで歩いて戻ります。この日本海からの強烈な西風および夏の直射日光除けのケヤキの木は現在41本残っているそうです。江戸時代は米の一大集散地として栄え、南の堺・北の酒田とうたわれていたという。そのかつての栄華の香りを感じる事ができる散居倉庫でありました。
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酒田駅から羽越本線で秋田方面に向かいます。
①酒田12:40発 岩城みなと14:12着 
岩城みなと駅から徒歩5分も掛からない、道の駅併設の「岩城温泉港の湯」へ。ここは海岸沿いにあり露天風呂は浴槽に浸かっても目隠し壁がなく、目の前に荒れ狂う日本海が見えました。
元々のお湯もぬるめで、更に海からの強風と雪のせいでずっと入っていてもほとんど暖まらず内湯に避難。お湯はナトリウム-塩化物強塩泉ということでしょっぱくオレンジっぽい茶色いお湯。
ここに3時間近くも滞在してしまった主な理由は、休憩室に置いてあった花の慶次とゴルゴ13のせいです。私がこういう施設に長居する場合は、大体原哲夫先生かさいとう・たかを先生のせいです。
②岩城みなと17:02発 秋田17:25着。
③秋田17:36発 東能代18:39着。

上りあけぼのは東能代駅に20:28到着予定なので2時間程駅で待つ。ただし待合室にはTVや雑誌も置いてあり快適に過ごすことが出来ました。
続く
そのあけぼのは約7分程遅れて20時35分頃の到着。鶴岡駅より更に暗く、あんまり上手く撮れませんでした。
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しかもこの時点で海からの強風に雪が交じりはじめ、しっかりと三脚(安物で軽いので)を手で押さえておかないと飛んでしまいそうな程。あけぼのはこの先相当遅れるなと思い、後から調べてみると上野到着は3~4時間も遅れていました。
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翌10日
この日の朝も東能代駅で今度は下りあけぼのを撮影。9日(木)夜は東北日本海側は相当荒れることはニュースで分かっていたので、どれくらい遅れるのかなと思いながらも待合室でTV見ながら待ちます。
結果的に定刻は7時48分東能代到着ですが、約50分遅れの8時30分頃に2番線ホームに入線。

その時の東能代駅はこんな状況。私が秋田の人間なら、確実に後日出直しとするレベルです。しかも運悪く風上にあけぼのが入線してきます。入線するまでの間、背を向けてひたすら辛抱しチラチラ振り返りながらあけぼのを待ちます。
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もう構図とか色んな設定とか無理です・・こうなりました。
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機関士さんはあんなに小さい窓で前見えているのでしょうか?この状態で夜間走行するのは大変ですね。という訳でこちらも撮影後必死で屋根の下に駆け込みました。
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後はひたすら神奈川まで帰ります。
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新庄駅で降りた列車の前面には大きな雪の固まり、そして側面も凍り付いています。運転士さんが途中駅で「レール上に20㎝程の積雪があり・・上り勾配で・・」と無線報告していました。レール上に積雪20㎝あっても走行可能なんですね。通常とは違う走行音と乗り心地でした。
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そして皆様にご報告がありますが、信念を曲げて途中の新庄駅~福島駅間におきまして山形新幹線を利用してしまいました。申し訳ございません。
この山形新幹線の白眉といえば、奥羽山脈・板谷峠越えの大沢・峠・板谷・赤岩の4駅連続(旧)スイッチバック機構やスノーシェッドであろう。しかしながら、雪深い山中を目を凝らしながら確認しているのは私のみ。山中で通信状態も悪いのにスマホ操作している方を見ると残念でなりません。
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それにしても新幹線という最新の乗り物は、青春18キップ等でローカル線の普通列車ばかり乗っていると未来から来た乗り物に思えてしまうほど素晴らしい出来栄えです。(山形駅にて)
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というわけで最初は上越・会津あたりをぶらぶらしようと思っていたこの旅ですが、ほくほく線での自らの居眠りにより再びあけぼのを追い掛けるという旅となりました。
冬のフリーキップ使用期間も10日で終わりです。私も日常に戻ろうと思います。

この旅の前編・・
以上