2016.9.6
この日は有給を取りバイクでお久し振りの房総へ。まずは長南町にある笠森観音です。ここは国道409号線沿いにあり分かりやすい場所にありました。
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以下Webサイトより。

笠森寺観音堂 「日本でただひとつ『四方懸造り』として、明治41年(1908年)に国宝に、その後、昭和25年(1950年)文化財保護法の制定により、国指定重要文化財となっています。」岩の上に建てられた観音堂で、回廊から見わたす展望は雄大な房総の山なみを感じます。
ということです。
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それがこちら。確かにあんまり見たことの無い造り方だし、驚くほど大きく立派なものでした。実はつい最近まで全くこの存在を知らなかったのですが、そんなに知られてないですよねここ?

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下にある駐車場からは徒歩5分ほどで到着するのでそれほど高い場所にある訳ではないが、少し開けた場所にあるあまりにも唐突に突き出ている小さな岩山の上に立っていました。
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それにしても不思議な岩です。そして何だかもの凄い不安定そうに見える建て方です。
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 仰ぎ見るとこれまた壮観であります。昭和35年(1960年)の修理に伴う調査の結果、天正・文禄などの墨書銘が発見され、現在の建物の建立は桃山時代であることが判明したんだと。

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それにしても機械も何もない昔に、どこがどう組まれているのか実際見ても良く分かりませんが、よくぞここに柱立てて観音堂を立てたものである。

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受付の方によると、昭和平成と何回かの改修を経て今の姿になっているという。この吹付は岩肌がどんどん風化してしまうので数年前に吹き付けたらしい。私が「吹付前の姿を見たかった・・」というと、「そんなに色は元々と変わってません。昔のままの所もありますよ」というので、帰りに目を凝らすとなるほどたしかに柱廻りは昔のままの様である。そして確かに吹付と同系色といえば同系色である。心憎い演出である。

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ここ笠森寺は「坂東三十三観音札所」の第三十一番札所なので、巡礼の方々の姿も見えました。
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周辺の山々は「県立笠森鶴舞自然公園」に指定されており、特に観音山は昭和45年(1970年)「国指定天然記念物笠森自然林」として保護されています。確かに観音堂から見ると山中にいる様な錯覚を覚えますが、手前の木の勢いが良すぎて遠くまで見渡すという感じではなかった。
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裏側にはこれぞ房総という切通しあり。ちなみに表の参道もかなり深い切通しでした。時代劇とかこういう所で撮影すれば良いのに。
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参道の途中にあった子宝の木。

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どうして人間(日本人?)は「穴=子宝」なのでしょう。世界共通の認識なのでしょうか?でも残念ながら参拝者はバアさん・・いや何でもありません。

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毎年4月15日に観音堂周りに設置されている放水銃の放水テストを行っているらしいので、滅多に見ることのできない幻想的なものでありましょう。(写真は駐車場の売店の張り紙)
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 以上

この後は   へ行きました。

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こちらの切通しもどうぞ。





 珍しい寺社仏閣はこちら↓







終わり