2017年のゴールデンウィーク。
さて今回の素掘りトンネルは長生郡長柄町桜谷にある熱田神宮の奥の方。
遠くから見ると山に突き進む荒れた小道に見えたのでげんなりしましたが、近づいたらそこそこ広くて安心しました。ここも切通しといえば切通しです。
途中から急に広くなったので、感動すら覚えて思わずスキップしたくなりました。
と思ったのも束の間、しっかり足元見てないとこけそうな荒れた道になってしまいました。
真正面に出てくるとばかり思っていたが、まさかの道の横っ面に素掘りトンネルが現れました。
素掘りトンネルの脇には「稲荷参道開通記念」の碑があり、昭和7年の文字が確認できました。もう80年以上も前ですな・・そうか今私が歩いてきた道は参道だったという訳か。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
反対側は一転して竹が目立ちます。
それにしても綺麗な丸型であります。坂を下るとすぐに田んぼに突き当たりました。
向こうに見える車道に行くにはぐるっと回らなければいけないっぽいし、電気柵も見えるのでそのまま戻る事にしました。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
ちなみにトンネルを通らずそのまま進むと、道は荒れてこの様な状態になってきます。
稲荷神社に行く近道のトンネルが出来たのにわざわざ旧道を進む人もいないのでしょう。それとも昔はどこかに繋がっていたのでしょうか?
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
ということで一旦戻って山根稲荷へ向かいました。砂利道の向こう、森の中にこつぜんと鳥居が見えてきました。
鳥居の脇には一軒の廃屋あり。
階段を登ると立派な拝殿と手水舎がありました。手水舎の蛇口からはさすがに水は出なかったけど。
でもキツネのマント?は新し目なので不思議に思っていたら・・この後出会った山菜獲りのお爺さんに話を聞くと、ここ昔は2月の頭の何だかの日にはたくさんの人で大変な賑わいだったんだとか。鳥居の前の廃屋にはこの地域では有名なおばあさんが亡くなるまで住んでいたそうです。
キツネのマント?が新し目なのは今でも地域の人の参拝があるのでしょう。
神社の手前に草ぼうぼうでガードレールもボロボロだが、どこかに登る道があったので登ってみる事にしました。何か手すりが今にも朽ち果てそう。
登り切ると車道に出ました。道の脇に神社の案内があるのでこっちがちゃんとした参道なのかな?
地図を見ると、先ほどのトンネルを使わずに荒れた道をそのまま真っ直ぐ進むとここに行きつく様で、下の写真の奥の坂道がそれだと思われます。ちなみにこの道も先ほど話を聞いた爺さんによると、昔は人しか歩けない細い道だったそうです。
期せずして昔の房総の暮らしの一端に触れる事ができました。
以上
□■□■□■□■□
房総半島の素掘りトンネル一覧
↓月崎あたり↓
月崎の素掘りトンネルとアートへ。
月崎の素掘りトンネルと大山千枚田へ(2013年8月)。
月崎(ついでに茂原)の素掘りトンネルへ(2013年9月)。
涼を求めて房総の素掘りトンネルへ(2015年8月)
↓市原市↓
素掘りの日天様トンネルへ。
上総大久保周辺の素掘りトンネルへ。
平蔵の素掘りトンネルとか
↓富津市↓
『燈籠坂大師貫通洞』へ。
竹岡駅から『燈籠坂大師貫通洞』へ。
富津市竹岡と金谷の素掘トンネルへ。
↓その他いろいろ↓
山根稲荷参道の素掘りトンネルへ。
長南町の素掘りトンネルへ。
『赤山地下壕跡(館山市)』へ。
館山の素掘りトンネルと赤山地下壕跡へ。
南房総市の素掘りトンネルへ。
↓茂原市↓
茂原市の素掘りトンネルへ(2015年6月・前編)
茂原市の素掘りトンネルへ(2015年6月・後編)
茂原市その他の素掘りトンネルへ(2015年6月・追記)
茂原市の素掘りトンネルへ(2017年5月)
↓君津市↓
君津市川谷の素掘りトンネルふたつと怒田の廃校。
君津市大坂と二入の素掘りトンネルへ。
君津市平田の素掘りトンネルと鹿野山観光へ。
千本城址(君津市)の素掘りトンネルへ
千本城址(君津市)の素掘りトンネルへ
君津市豊英の素掘りトンネルへ。
君津市豊英の素掘りトンネルへ。(もうひとつ)
石射太郎山あたりの素掘りトンネルへ
↓とりあえずダム↓
三島湖の素掘りトンネルへ。
三島湖の素掘りトンネルへ。(再訪)
三島ダム・戸面原ダム周辺と大山千枚田。
亀山湖と養老周辺の素掘りトンネルへ。
↓鵜原↓
房総 鵜原理想郷へ。(前編)
房総 鵜原理想郷へ。(中編)
房総 鵜原理想郷へ。(後編)
房総の海と素掘りと鵜原理想郷(前編)
房総の海と素掘りと鵜原理想郷(後編)
↓大多喜町とか↓
『会所の森 親水広場』の素掘りトンネルへ。
大多喜町小土呂の素掘りトンネルへ。
養老渓谷の素掘りトンネルふたつ。
↓大網白里↓
大網白里町の素掘りトンネルふたつ。
大網白里市砂田の素掘りトンネルとか(前編)
大網白里市砂田の素掘りトンネルとか(後編)
切通しもどうぞ。
土気城跡の切通しと外房線の残り香。
御蛇ヶ池の切通しへ
『笠森観音』へ。
終わり。
さて今回の素掘りトンネルは長生郡長柄町桜谷にある熱田神宮の奥の方。
遠くから見ると山に突き進む荒れた小道に見えたのでげんなりしましたが、近づいたらそこそこ広くて安心しました。ここも切通しといえば切通しです。
途中から急に広くなったので、感動すら覚えて思わずスキップしたくなりました。
と思ったのも束の間、しっかり足元見てないとこけそうな荒れた道になってしまいました。
真正面に出てくるとばかり思っていたが、まさかの道の横っ面に素掘りトンネルが現れました。
素掘りトンネルの脇には「稲荷参道開通記念」の碑があり、昭和7年の文字が確認できました。もう80年以上も前ですな・・そうか今私が歩いてきた道は参道だったという訳か。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
反対側は一転して竹が目立ちます。
それにしても綺麗な丸型であります。坂を下るとすぐに田んぼに突き当たりました。
向こうに見える車道に行くにはぐるっと回らなければいけないっぽいし、電気柵も見えるのでそのまま戻る事にしました。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
ちなみにトンネルを通らずそのまま進むと、道は荒れてこの様な状態になってきます。
稲荷神社に行く近道のトンネルが出来たのにわざわざ旧道を進む人もいないのでしょう。それとも昔はどこかに繋がっていたのでしょうか?
・‥…━━━☆・‥…━━━☆
ということで一旦戻って山根稲荷へ向かいました。砂利道の向こう、森の中にこつぜんと鳥居が見えてきました。
鳥居の脇には一軒の廃屋あり。
階段を登ると立派な拝殿と手水舎がありました。手水舎の蛇口からはさすがに水は出なかったけど。
でもキツネのマント?は新し目なので不思議に思っていたら・・この後出会った山菜獲りのお爺さんに話を聞くと、ここ昔は2月の頭の何だかの日にはたくさんの人で大変な賑わいだったんだとか。鳥居の前の廃屋にはこの地域では有名なおばあさんが亡くなるまで住んでいたそうです。
キツネのマント?が新し目なのは今でも地域の人の参拝があるのでしょう。
神社の手前に草ぼうぼうでガードレールもボロボロだが、どこかに登る道があったので登ってみる事にしました。何か手すりが今にも朽ち果てそう。
登り切ると車道に出ました。道の脇に神社の案内があるのでこっちがちゃんとした参道なのかな?
地図を見ると、先ほどのトンネルを使わずに荒れた道をそのまま真っ直ぐ進むとここに行きつく様で、下の写真の奥の坂道がそれだと思われます。ちなみにこの道も先ほど話を聞いた爺さんによると、昔は人しか歩けない細い道だったそうです。
期せずして昔の房総の暮らしの一端に触れる事ができました。
以上
□■□■□■□■□
房総半島の素掘りトンネル一覧
↓月崎あたり↓
月崎の素掘りトンネルとアートへ。
月崎の素掘りトンネルと大山千枚田へ(2013年8月)。
月崎(ついでに茂原)の素掘りトンネルへ(2013年9月)。
涼を求めて房総の素掘りトンネルへ(2015年8月)
↓市原市↓
素掘りの日天様トンネルへ。
上総大久保周辺の素掘りトンネルへ。
平蔵の素掘りトンネルとか
↓富津市↓
『燈籠坂大師貫通洞』へ。
竹岡駅から『燈籠坂大師貫通洞』へ。
富津市竹岡と金谷の素掘トンネルへ。
↓その他いろいろ↓
山根稲荷参道の素掘りトンネルへ。
長南町の素掘りトンネルへ。
『赤山地下壕跡(館山市)』へ。
館山の素掘りトンネルと赤山地下壕跡へ。
南房総市の素掘りトンネルへ。
↓茂原市↓
茂原市の素掘りトンネルへ(2015年6月・前編)
茂原市の素掘りトンネルへ(2015年6月・後編)
茂原市その他の素掘りトンネルへ(2015年6月・追記)
茂原市の素掘りトンネルへ(2017年5月)
↓君津市↓
君津市川谷の素掘りトンネルふたつと怒田の廃校。
君津市大坂と二入の素掘りトンネルへ。
君津市平田の素掘りトンネルと鹿野山観光へ。
千本城址(君津市)の素掘りトンネルへ
千本城址(君津市)の素掘りトンネルへ
君津市豊英の素掘りトンネルへ。
君津市豊英の素掘りトンネルへ。(もうひとつ)
石射太郎山あたりの素掘りトンネルへ
↓とりあえずダム↓
三島湖の素掘りトンネルへ。
三島湖の素掘りトンネルへ。(再訪)
三島ダム・戸面原ダム周辺と大山千枚田。
亀山湖と養老周辺の素掘りトンネルへ。
↓鵜原↓
房総 鵜原理想郷へ。(前編)
房総 鵜原理想郷へ。(中編)
房総 鵜原理想郷へ。(後編)
房総の海と素掘りと鵜原理想郷(前編)
房総の海と素掘りと鵜原理想郷(後編)
↓大多喜町とか↓
『会所の森 親水広場』の素掘りトンネルへ。
大多喜町小土呂の素掘りトンネルへ。
養老渓谷の素掘りトンネルふたつ。
↓大網白里↓
大網白里町の素掘りトンネルふたつ。
大網白里市砂田の素掘りトンネルとか(前編)
大網白里市砂田の素掘りトンネルとか(後編)
切通しもどうぞ。
土気城跡の切通しと外房線の残り香。
御蛇ヶ池の切通しへ
『笠森観音』へ。
終わり。