2017年のゴールデンウィーク。
さて今回の素掘りトンネルは長生郡長柄町桜谷にある熱田神宮の奥の方。
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遠くから見ると山に突き進む荒れた小道に見えたのでげんなりしましたが、近づいたらそこそこ広くて安心しました。ここも切通しといえば切通しです。
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途中から急に広くなったので、感動すら覚えて思わずスキップしたくなりました。
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と思ったのも束の間、しっかり足元見てないとこけそうな荒れた道になってしまいました。
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真正面に出てくるとばかり思っていたが、まさかの道の横っ面に素掘りトンネルが現れました。
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素掘りトンネルの脇には「稲荷参道開通記念」の碑があり、昭和7年の文字が確認できました。もう80年以上も前ですな・・そうか今私が歩いてきた道は参道だったという訳か。
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反対側は一転して竹が目立ちます。
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それにしても綺麗な丸型であります。坂を下るとすぐに田んぼに突き当たりました。
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向こうに見える車道に行くにはぐるっと回らなければいけないっぽいし、電気柵も見えるのでそのまま戻る事にしました。
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ちなみにトンネルを通らずそのまま進むと、道は荒れてこの様な状態になってきます。
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稲荷神社に行く近道のトンネルが出来たのにわざわざ旧道を進む人もいないのでしょう。それとも昔はどこかに繋がっていたのでしょうか?
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ということで一旦戻って山根稲荷へ向かいました。砂利道の向こう、森の中にこつぜんと鳥居が見えてきました。
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鳥居の脇には一軒の廃屋あり。
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階段を登ると立派な拝殿と手水舎がありました。手水舎の蛇口からはさすがに水は出なかったけど。
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でもキツネのマント?は新し目なので不思議に思っていたら・・この後出会った山菜獲りのお爺さんに話を聞くと、ここ昔は2月の頭の何だかの日にはたくさんの人で大変な賑わいだったんだとか。鳥居の前の廃屋にはこの地域では有名なおばあさんが亡くなるまで住んでいたそうです。
キツネのマント?が新し目なのは今でも地域の人の参拝があるのでしょう。
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神社の手前に草ぼうぼうでガードレールもボロボロだが、どこかに登る道があったので登ってみる事にしました。何か手すりが今にも朽ち果てそう。
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登り切ると車道に出ました。道の脇に神社の案内があるのでこっちがちゃんとした参道なのかな?
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地図を見ると、先ほどのトンネルを使わずに荒れた道をそのまま真っ直ぐ進むとここに行きつく様で、下の写真の奥の坂道がそれだと思われます。ちなみにこの道も先ほど話を聞いた爺さんによると、昔は人しか歩けない細い道だったそうです。
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期せずして昔の房総の暮らしの一端に触れる事ができました。
以上
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房総半島の素掘りトンネル一覧

↓月崎あたり↓





↓市原市↓




↓富津市↓




↓その他いろいろ↓






↓茂原市↓





↓君津市↓



千本城址(君津市)の素掘りトンネルへ
君津市豊英の素掘りトンネルへ。
君津市豊英の素掘りトンネルへ。(もうひとつ)
石射太郎山あたりの素掘りトンネルへ

↓とりあえずダム↓


 


↓鵜原↓






↓大多喜町とか↓




↓大網白里↓




切通しもどうぞ。



終わり。